河合塾マナビス大船校のアドバイザー&アシスタントアドバイザーによる
リレーコラムを掲載していきます。
テーマは「高3生の頃考えていたこと」
第6回は水谷先生の登場です。
1年水谷怜央那
リレーコラムの番が回ってきたので、私も去年何を考えていたかを振り返ってみた。
振り返ってみた結果、恥ずかしいことながら、櫻井先生のように世界を変えるという壮大でかっこいい夢や戸崎先生のような絶対に薬剤師になってやるというような確固たる意志を私は持っていなかった。もちろん何も考えずに生きていたわけではない。
周りの大人たちに将来やりたいことを決めて、早く志望校を決めなさいとずっと言われ続けてきたので自分なりに将来のことを考えてはいたが、私はもともと飽きっぽい性格であることもあり、決めた夢をずっと追いかけ続けられる自信もなかった。
しかし、そんな私でも目指してみようかなと思える目標ができた。将来やりたいことなんてまだ決められない、というよりわからないという人は、私以外にもきっとたくさんいるはずである。そんな人達のために少しでも力になれたらという思いで、私が目指してみようかなと思える目標を持てたきっかけ?経緯?を書き記したいと思う。
知っている人も多いかもしれないが、私はずっとサッカーを続けており、高校でもサッカー部に所属していた。部活に所属する多くの3年生が夏休み前に引退して、受験勉強にシフトしていくなか、サッカー部は1次予選を勝ち上がったため、9月の半ばまで活動が続くこととなった。もちろん、より上に勝ち上がることがチームの目標であったため、9月まで部活を続けられることは嬉しいことではあった。しかし、受験勉強のことを考えると心配なところもあった。
正直なことをいうと、夏休み期間受験勉強とサッカー部を両立させることはとてもしんどかった。体力的にもきつかったが、そんなことよりも周りが今日は何時間勉強したといったことを話していることを聞いている時が一番きつかった。どんなに頑張っても勉強時間では勝てないことや周りから聞かされる受験の厳しさで今のままで本当にいいのかという思いで毎日を過ごしていた。そんな風に過ごしていた夏休みの間に、目指してみようかなと思える目標を持てるきっかけがあった。
それはサッカーのロシアワールドカップである。こんなことを言うとマナビスの方には怒られてしまうかもしれないが、私は、どうしてもみたい試合だけ見ていた(ごめんなさい)。もちろん試合も手に汗握るものばかりではあったが、私が特に興味を持ったのは試合前に放送されるチームや選手の紹介ムービーである。その試合の注目選手の経歴やスーパープレーの映像を見て、私はそのあとの試合を見るのがもっと楽しみになっていた。
試合を盛り上げていくのは、選手や現地のサポーターだが、現地にいない日本のサポーターや今までサッカーに興味がなかった人達の熱狂を生み出すのはテレビなどメディアの影響が大きなことに気づいた。そのことに気づいてから、私は見ず知らずの人に様々な感情を抱かせることができる映像製作に関係する仕事についてみたいな何となく思うようになった。
長々と書いてきたが、私が伝えたかったことはやりたいことは意外と近くに転がっているということといつか変わってしまうかもしれない夢や目標でもとりあえず目指して、目標が変わったら変わった時点で、またその時考えればいいということである。
まだ、19年しか生きていない私がこんなことを言うのもおかしなことかもしれないが、私の経験が少しでも他の人のためになればと思う。
では、次の人にバトンタッチ!!